明治の森高尾国定公園の中心に位置する、年間３００万人の登山者数を誇る標高５９９メートルの山です。2020年6月に「霊気満山 高尾山 ～人々の祈りが紡ぐ桑都物語～」として、東京都で初めてとなる日本遺産の認定を受けました。

登山コースがたくさんあるので何回来ても楽しめるのが魅力です。「植物の宝庫」と呼ばれるほど自然が豊かです。高尾山中腹までのケーブルカーは、日本一の急勾配３１度１８分を登ります。

高尾山中腹に位置する寺院です。創建は天平１６年（西暦７４４年）です。当初は薬師如来をご本尊としたことからその名がついたと言われています。成田山新勝寺、川崎大師平間寺と並んで三大本山に数えられています。

境内に多く鎮座する天狗の像は除災開運や招福万来をもたらすと言われています。赤い顔にそびえたつ鼻が特徴なのは大天狗、鳥のようなくちばしをもつのは鳥天狗（別名小天狗）です。

景色を堪能できる露天風呂や珍しい炭酸風呂もおすすめの、高尾山口駅の横にある温泉施設です。高尾の山麓に湧き出た天然の湯です。

施設にはいくつもお風呂がありますが、人気No1は「天然温泉 露天岩風呂」です。地下約1000mからこんこんと湧き出る大地の恵みはアルカリ性のやさしいお湯です。湯船につかると1日の疲れが解きほぐされていきます。

このアルカリ性のお湯は疲労回復はもちろん、健康増進にも効果的といわれています。そのほか、木の香りが清々しい「檜風呂」は繊細なマイクロバブルを放出するお風呂です。「露天炭酸石張り風呂」は炭酸温泉を再現したという珍しいお風呂です。

のどかさがいっぱいの恩方エリアにある自然体験型レクリエーション施設です。童謡「夕焼け小焼け」のモデルとして知られています。この施設は、四季折々のイベントが行われる他、ポニー乗馬や小動物とのふれあい、キャンプや浅川での川遊びなどのレクリエーション活動を体験できます。

夕やけ小やけふれあいの里の敷地内にある「おおるりの家」は、湯舟から周辺の山の景色を眺望することができ、周りの山の景色を堪能できる宿です。手打ちそば、季節のてんぷらなどがお勧めの食事処「いろりばた」があり、里山のゆったりとした時間が楽しめます。

滝山城は、大永元年（西暦1521年）に大石定重が築城したと伝えられています。規模の大きさや保存状態の良さでは日本でも有数の城跡として知られ、国の史跡に指定されています。春には、5,000本のサクラが咲く名所として有名です。2021年に築城500年を迎えました。

壮絶な落城劇で有名な関東屈指の山城です。戦国時代末期、小田原城主北条氏康の子の氏照はこの地に関東の西の守りとなる八王子城を築きました。天正１８年（西暦１５９０年）、豊臣秀吉は関東制圧の一環として前田利家 ・上杉景勝の軍勢を八王子城に送りました。猛攻にあった城は１日で落城しました。関東を支配する上で最も重要な拠点であった城を失った北条氏は滅亡しました。

城山のふもとにある御主殿跡など、当時の面影が残り、戦国時代の激戦地の跡を偲ぶことができます。また、山頂の見晴らし台からは、遠く相模湾まで一望できます。

宮内庁が管理する皇室墓地です。大正天皇の多摩陵、貞明皇后の多摩東陵、昭和天皇の武蔵野陵、香淳皇后の武蔵野東陵の４陵からなる関東唯一の天皇陵です。参道はケヤキ並木が続いていて、新緑や紅葉が美しいです。陵墓地内には北山杉の並木、足元には玉砂利が敷き詰められていて、荘厳な雰囲気に包まれています。

「高尾駒木野庭園」は八王子市が所有する唯一の日本庭園として、旧甲州街道が通る裏高尾町にあります。池泉回遊式で枯山水、露地をそなえ、季節折々の花や野草、錦鯉、盆栽などを楽しむことができます。

「あたかもそこに本物が存在するがごとく」をテーマに、古代エジプトの遺跡をイメージした館内で、目の錯覚を利用した立体的なトリックアートを楽しめます。トリックアートとは、いわゆるだまし絵のことです。高尾にちなんだ「高尾山、天狗さまの魔力」の部屋もあります。